私は入社から現在まで業務職として、事務の仕事を担当しています。入社当初、ファクタリングについて右も左も分からなかった私ですが、最初の3年間で保証料の入金管理や、契約書類のチェック、保管についてなど、事務の基本的な知識を習得しました。事務は「ミスやトラブルを起こさず、業務を着実に進めていくこと」が重要で、最高のパフォーマンスにつながります。同じ手順を繰り返すなかで、スピードと精度を上げていくことに力を入れていました。
4年目からはファクタリング営業推進部に異動し、営業部の事務周りをサポートしていました。現在は主任という役職に就き、ファクタリング業務開発部に在籍しています。さまざまな部署を横断することで視野が広がり、新しいことへも挑戦できるなど、あらためて振り返ってみると、貴重な経験をさせてもらっているように感じます。
最もやりがいがあったと同時に苦労したのは、入社4年目から9年目まで在籍していた営業推進部での営業サポートでした。30名以上いる営業担当者の中には「頼んだ仕事だけを早急に仕上げてほしい人」「頼んだ仕事以外にも準備をしておいてほしい人」など、営業サポートに求めるものも異なりますし、キャラクターも多彩です。初めのうちは、年齢が離れている営業担当に遠慮してしまい、うまくコミュニケーションがとれないこともありました。しかし、業務を覚えていくうちに自信を持って話せるようになり、徐々にコミュニケーションで悩むことも減っていきました。
現在は、お客様が抱える数十社から数千社の販売先を一つのポートフォリオとしてリスク量を計算し、保証料を算出する「バルク型保証」という商品のサポートを担当しています。案件によっては、1,000社を超えるような膨大な企業数に対する事務を、限られた時間の中で間違いが発生しないよう正確に処理していくことが必要です。とても根気のいる作業ですが、その分、一つの案件がクロージングするたびに毎回大きな達成感を覚えています。
現在はファクタリング業務開発部という、企画部門の中で事務を担当しています。企画に携わる部署に配属になるのは入社以来初めてで、事務部門との違いをひしひしと感じています。事務部門にいた頃は、自分の所属する部署内での業務改善方法や、関係部とやりとりのある事務フローの見直しなど、比較的狭い範囲での取り組みがほとんどでした。一方業務開発部は新商品の開発やバルク型保証の案件審査・管理を担う部署なので、「バルク型保証における大口付保の最適な管理方法」や「業務フローの変更に伴う現場への影響の最小化」など、ファクタリング本部全体・会社全体を俯瞰した施策について議論しています。
長期的な目線では必要な施策でも、営業や事務などの現場目線を無視した施策では、上手く機能しません。その為、実情を十分に把握したうえで考えることが必要です。今は現行商品の事務を担当していますが、異動してからはそうした目線で業務を考えられるようになりました。
2年ほど前から、社内で職種別の研修が実施されています。入社して一つの部署に配属になると、他の部署がどんなことをしているのか知る機会がほとんどありません。入社してすぐは、自分の業務で手一杯なのであまり気にならなかったのですが、この研修が始まってからは自分の会社の全体像を知ることの重要性に気付かされました。
ファクタリング営業本部内の職種別の研修では、運営や講師も、業務職の主任以上の社員が行っています。部署の魅力や役割を分かりやすく伝えようと、時間をかけて内容の濃い資料を用意されているので、受講していると毎回新しい発見があります。会社全体がどのように機能してお客様に商品を提供しているのか理解することで、組織の中での自分の役割や、これからの課題について、より明確に知ることができました。
主任という役職に就いたので、これまで受講者として参加していたこの研修に、今後は講師として加わる予定です。先輩方のように、私も後輩に向けてファクタリングの面白さを伝えられるように日々経験を積んでいきたいと思います。
